相模大野駅から徒歩1分 Googleも福利厚生として採用した、今話題のブラジリアン柔術+総合格闘技の道場です

柔術を始めてその後④

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さて、初勝利を飾って浮かれていた三角絞めおじさんですが、そういえばもう1試合あることに気づきました。

EBINA軍は順調に勝ち星をあげていっており、会場のボルテージもどんどん高くなっていきます。

だんだん自分の2回目の番が近づいてきました。

また体が緊張してきます。

1試合目と同様、相手は千代大海です。(別の人ですが)

先ほどまで勝ったことに気持ちよくなってたのに、すでに恐怖のどん底に叩き落とされておりました。

しかも、前回の作戦はもう使えません。いや、使ってもいいけど、前回ほど上手くはいかないでしょう。もう相手には手の内がわかってしまってます。

「どうしよう、やっぱり作戦変更するか・・・。」

ちょっと考えたのですが、余計な変更を加えるのはやめ、素直に同じ作戦で突撃することにしました。

自分の前の試合が終わり、また自分の名前が呼ばれました。

また前回と同じように緊張して、相手が同じように千代大海に見え、緊張の向こう側まで無事にたどり着きました。

『作戦は上手くいかないかもしれないけど、やるしかない!』

そう腹をくくりました。

「コンバッチ!」

言われたと同時に前回の作戦を決行しました。

途中までは上手くいったのですが、やっぱり作戦は読まれてました。

前回のように三角絞めできるような体勢にはならず、相手ががっちりと体をキープしました。

さて、こうなると困ります。自分の引き出しはここまでなので、あとは本能に従って動くしかありません。

とりあえず相手をクローズドガードに入れ、様子を見ました。

『あれ?ここから何をすべきなんだっけ?』

緊張とパニックで、自分が何をするべきか教わったことがすっぽりと頭から抜け、ただただ相手をガードに入れてるのが精一杯な感じになりました。

そこに、仲間からの声が。

「奥襟もて!」

そうだったそうだった。こういう場合はまず奥襟を持つんだった。

アドバイスに従い、相手の奥襟を思いっきり持ちました。

ん?次はどうするんだっけ?

完全に自分の引き出しがないことに気づきました。

「足であおれ!」

あおれと言われても。。。そのあとどうすればいいかわからないし。。

その時、ふと気づいたのが、相手の上背がかなり上に伸びている事です。

「あれ?このときって、ヒップスローってやつがイケてるんじゃなかったっけ?」

ふと最近教えてもらった技を思い出しました。

そこで、イチかバチか覚えている範囲で思いっきり技を繰り出してみました。

これがみごと成功!

相手を転ばす事ができ、上と下が入れ替わるようになりました。

これで『スイープ』となり、私に2ポイント入ります。

相手は苦し紛れに私をハーフガードに入れてきました。相手の両足が私の片足に絡まっている状態です。さすがに相手も柔術家です。簡単には良いポジションをとらせてくれません。

さてどうしたものかと考えていると、

「相手のワキをさせ!」

「腰切れ!」

相手のわき腹を刺せるような包丁も持ってないし、私の腰から下がトカゲのしっぽの如く切り離せるわけではありません。

柔術翻訳にかけると、

「相手のワキの下から腕を入れて、腰を回して足を外せ!」

という指示です。

なるほど、そうだった。

思い出して、実行してみます。

相手も足が外れないように踏ん張りますが、私の方が若干有利な体勢だったため、何とか足を外すことができました。

これで『パスガード』となり、3ポイントわたしに入ります。

相手の横につく『サイドポジション』をとり、しばらく休憩しようとしました。

ここまでですでに10年分くらい動いたほど疲れてました。

しかし、相手が陸に釣り上げられたサバの如く暴れまわり、なかなか体力を回復させられません。サイドポジションを保つのに精一杯。

「ニーオンいけ!」

ニーオンとは、ニーオンザベリーの訳で、二ー(ヒザ)オンザ(上に)ベリー(お腹)というポジションで、自分の片方のヒザを相手のおなかの上らへんに置き、相手を制するポジションです。これでさらに2ポイント入ります。

どうやってやるか完全に忘れてました。(むしろノートの記録によると、この時まで見たことはあったけどちゃんと習った事はなかった)

見よう見まねでやってみると、「足伸ばせ!」「ヒザのっけろ!」とか色々怒られながらもなんか上手く抑えられたようで、さらに私に2ポイント入りました。

ここまでくると、さらに高得点のマウントポジションを狙えます。

ようするに、相手に馬乗りになった体勢のことです。

マウントポジションは想像するとわかるとおり、とても有利なポジションで、ポイントも4ポイントと高いです。

「いまだ!」

相手の一瞬の隙をついて、マウントポジションをとりました。

すると相手が今度はインドマグロ並みに暴れまわり、私を馬乗りから振り落としてこようとします。私は猛牛にまたがったカウボーイのように相手に必死に乗り、マウントポジションをキープしました。

これで4ポイント。

今のところ、11-0で私のリードです。

マウントまでいくと、1本とるのに非常に有利な体勢になります。

1本とれば試合が終わるので、この大変な思いと緊張から開放されます。

『1本とるしかない』

と思ったのですが、何すればいいんだっけ?とまた考えてしまいました。

「ソデグルマ!」

仲間から技名が飛び出しました。

そうか!ソデグルマか!

  

・・・・・

   

・・・・・・・・・・・

   

    

なんだっけそれ?

   

   

そういえばそんな技を数日前に習った気がする。いや、誰かにやられた気がする。でも、どうやったか覚えてない。

※ソデグルマとは  『袖車』と書き、自分の袖を使って相手を絞める技

何となく袖を持ってた気がしたので、軽く練習しようと思い、自分の袖を持ってどうやったか思い出そうと試みました。

そこで、油断した私は相手の反撃にあうのでした。

  

  

長くなったので、続きます。

(続く)

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