肌がカサカサになってきた。

若い時分はそれはそれはモチモチとしたピッカピカの肌だったが、年を経て今やゴツゴツしたカッサカサの肌になってしまった。

冬の乾燥などものともしなかったあの若き頃の潤いに満ちた肌はどこへやら。

あまりにカッサカサなので、友人に何か塗ったら?と勧められて、ニベアを塗ることにした。

美肌にこだわる友人は化粧水やらバスローションやら色々塗りたくってるらしいのだが、面倒くさがりの私は『乾燥したらニベア』という母の教えに従い、ニベアを塗ることにした。

お風呂上がり、ニベアを塗った。

なるほど、カッサカサの肌がほどよく潤う。

しかし、最大の欠点を見つけてしまった。

母ちゃんの匂いがする。

高橋家の8番目の娘、むつ子の匂いがする。

とにかく母ちゃんの匂いがする。

不快ではないが、なんだかショックだ。

自分もあの頃の母親に近づいた、というか追いついたということなのだろう。

そういえば最近、電話してないな・・・。

わんぱくな息子を2人かかえて子育てに奮闘していた母ちゃん。忙しくて、面倒くさくて、同じように乾燥した肌に乱暴にニベアを塗っていたのだろうか。

「明日電話でもして孫の声でも聞かせてやろう」と思った、冬のコロナ下の風呂上がりの夜でした。