柔術とは関係ないのですが、あまりに衝撃を受けたのでこのブログを読んでくださっている皆さんと共有したいと思います。

みなさま、こちらの本はご存知でしょうか?

世界名作ファンタジー35
平田 昭吾 (著), 大野 豊 (イラスト)

けっこう有名な物語ですが、タイトルのみで内容はよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?私はそうでした。

先日ふとこの本を読む機会があって読んでみたのですが、あまりの衝撃的な内容にびっくりしました。以下、衝撃を受けた場所だけ紹介します。少しネタバレになりますので、これから買って読むのを楽しみにしている方は、以降は読むのを止めた方がよろしいかと思います。

この話の最初は、粉挽きの仕事をしているお父さんのところにいる、3人の兄弟の話から始まります。なんだ粉挽きって?と思いましたが、どうやら今で言う製粉所(小麦粉つくったり、うどん粉つくったり)的な仕事をしていたお父さんだったようです。

その粉を挽いてたお父さんが絵本が始まって3行目で死んでしまい、兄弟3人で遺産分与が始まりまりました。長男には風車小屋、次男にはロバ、三男にはネコが配られました。

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この違和感ハンパない。

長男に与えられた風車小屋とは、製粉所で言えば製粉機と一緒で、これがないと商品が作れないでしょう。心臓とも言える物です。続いて次男に与えられたのがロバということですが、これも製粉所でいえばトラックとイコールなので、これがないと作った粉が運べないので、物流が成立しません。製粉所の血液と言っても過言ではないと思います。

それに対して、

三男にネコって。

お父さんの遺言にそう書いてあったのか、兄弟の関係が遺産相続でこじれたのか知りませんが、ネコって仕打ちはあんまりだと思います。

製粉所関係ないじゃん。

『一杯のかけそば』で例えると、お母さんが、長男に麺、次男に汁、三男につまようじをあげてるくらいの差別っぷりだと思います。三男可哀想すぎる。

その後、三男は1人で旅に出ます。

・・・・

っそりゃそうだ!

そんな家早く出て行った方がいい!!一刻も早く出るんだ三男!!!

放浪の旅ののち、なんやかんやでこの三男坊もその例のネコの活躍で幸せにはなるのですが、物語を読んでいても、「なんでお父さんは三男にネコだけあげたんだ?なんで・・(以下繰り返し)」と考えてしまい、あまり物語が頭に入ってきませんでした。

たまにこういう可愛らしいイラストの絵本に出てくるエグいストーリーって何なのでしょうか?大好きなお父さんに実は生前めちゃくちゃ嫌われていて、死んだ後にそれがあからさまに表現されるなんてキツイです。

この絵本で伝えたいことは、「親父は大切にしよう」なのか、「なんでもいいからもらえるものはもらおう」なのか、私にはわかりませんでした。

まぁ実はそのもらったネコがすこぶる賢いネコ(2足歩行可能+人間の言葉ペラペラ)で、そのネコのお陰で三男はお姫様と結婚して玉の輿になるのですが、それにしても、お父さんは始めから「お前はそのネコと家を出てなんとか幸せになれ」という、家を出る前提で三男にネコを押し付けた意向がうかがえます。

でもやっぱり、そもそもお父さんはそのネコのスペックには気づいてない気がします。何故なら、それに気づいていたら仕事なんてやめ、見世物小屋かどっかにネコを売り飛ばせばもう粉を挽く必要もなく悠々自適に過ごせたはずです。幼い息子たちを残して死ぬこともなかったでしょう。

気づいてなかったのか、狡猾なネコがひたむきに隠していたのか、粉を挽くが死ぬほど好きだったのかは知りませんが、やっぱりお父さんは単なるネコを三男にプレゼントしたという結論になります。

ネコの賢さというか、狡猾さというか、詐欺師っぷりもすごく、いずれすべてがネコからお姫様へ暴露されたら三男の立場も危うくなります。ということは、玉の輿にのった三男が、その後それをネタにネコにゆすられ続けるのは明白でしょう。結局三男は幸せになれないのか。。。

そんな可哀想な三男を見届け、本を閉じて立ち去りました。ある意味めちゃくちゃ面白かったです。実際、冒頭から笑い転げそうになりました。

以上、柔術には全く関係ない話でした。