始めてこういうアルバイトをしたのは、確か19歳くらいの頃でした。右から流れてくるパン生地を見て、目の前でブリブリッとあんこがパン生地の上に乗っかったのを確認して、左に流れていくのを見届けます。
たまーに、300~500個に1回、あんこがうまくパン生地に乗らないときがあります。そのパン生地を手前の箱にいれるというアルバイトをやりました。
パン生地・・・ブリブリッ・・・パン生地・・・ブリブリッ・・・パン生地・・・と流れ行くパン生地を見続け、たまにポイッとあんこの乗ってない生地をどける。。1週間後に発狂して辞めたのを思い出します。
いま、それと似たような作業をしています。
2000枚印刷したチラシと、2000個頼んだティッシュ。そしてそれを入れる袋。
明日から相模大野駅でチラシ配りをお願いしたのですが、肝心の配布物がまだ出来上がってないという、社会人にとってあるまじき時間配分をしてしまいました。
家族はすでに眠りについたので、父さんがよなべをしてチラシとティッシュを袋に詰め続けることになりました。
チラシ入れる、ティッシュ入れる、トントンする・・・この作業の繰り返しです。
そういえば、思い起こせば昔から私はこういう人間でした。
夏休みの宿題は8月31日に泣きながらやってました。ドラクエのレベル上げは兄貴に駄菓子100円分でお願いしてました。
そうです。計画的にやるべき作業や、地道に同じことを繰り返してやる作業は、すべて後回し、もしくはアウトソーシングすることで生きてきました。
こういう作業は滅法苦手なのです。
チラシ入れる、ティッシュ入れる、トントン・・・
いま、夜中にこんな作業しているのを、小学校時代の自分が見たら泣いちゃうだろうな。
あの頃は確か、「世界一の大物になる!」とかワン○ースの主人公みたいな事をほざいてたから、まさか30年後の自分が夜中にチラシとティッシュを袋に詰めてる奴になってるなんて露ほども思わなかっただろう。
だいたい、お前が夏休みの宿題をギリギリまでやらないような人間だから悪いのだ。もっと計画性をもち、人に頼らず、地道な作業をコツコツできる人間になりなさい。そうすれば少しは未来変わるぞ。
あと、Yから借りてるファミコンソフト、早く返せよ。お前が就職決まって実家を出る時に押入れから大量の埃と共に発掘されるぞ。その時は何か汚くて捨てちゃうけど、今ならまだ間に合うから早く返してあげなさい。
・・・・
体力の限界っ!
もういいや・・・明日の分くらいはできただろう。
明日とか、兄貴がうちに遊びにくればいいのにな。。
うん、寝よう。
おやすみなさい。
(残り1800個弱)