末っ子次男でワガママ放題の環境で育った私にとって、この拷問とも言える単純作業は苦痛以外の何者でもありません。
相変わらずチラシ入れてティッシュ入れてトントンしてます。
小平先生にも、クラスの隙間時間にトントンしてもらってます。
今日はかろうじて個数は間に合ったらしく、配ってくれた方が少し余った状態で帰ってきました。
朝の2時間しか配ってないのですが、意外とたくさん配れるもんなんですね。さすがプロです。
「チラシだけよりも、ティッシュをつけるともらってくれる率があがりますよ」と業者の方に言われたので、こうして拷問作業をしているのですが、チラシのみよりも確かにもらってくれてるようです。
しかし、ふと目をやるとこの2000個近いティッシュ、一体誰がつめたんだろうと疑問になります。
まぁ普通に考えたら機械がやってるんでしょうが、ひょっとしたら、60代くらいの「ティッシュつめて50年」みたいなお爺さんがやっている可能性もあります。
Q1「50年間、ティッシュをつめ続けられた秘訣は何ですか?」
爺「そりゃおめぇアレだよ、おれっちも若い頃ぁ親方に『つめ方がなってねぇ!』だの『おめぇの「つめ」にゃよ、気持ちがこもってねぇんだよ!』だの、よく叱られたもんよ。おれっちゃそのたんびに『ちくしょう!ちくしょう!今に見てやがれ!』って悔し涙流しながらこいつら(ティッシュ)をつめたもんだっけ。
したっけ今ぁついにこいつら(ティッシュ)つめられんなぁ日本でおれっちだけになってよ。今となってみりゃあん時に親方に叱られたのが宝モンみてぇに思える訳よ。今ぁその親方に対する恩返しってつもりで、まだこうして年食ってもつめつづけてる訳よ。」
Q2「あなたにとって、ティッシュつめとは何ですか?」
A「めんどくせぇ事聞くな客人。笑
でもよ、1つ言えるのぁこのおれっちがつめてるこいつら(ティッシュ)でよ、これもらった客人が鼻かんだり、てめぇのガキのこぼした飯拭いたり、トイレで紙がねぇって焦ったけど、これ見て安心したりするのを想像して、あぁ今日もたくさんの人を救えたな~って満足ぁしてるつもりだぜ。
いいか、若えの。どんな些細な仕事でも、どっかでそのお陰で助かってる人ぁいる。虫けらにだって生きてる意味はあるってもんだ。だから今やってる仕事を決してないがしろにすんなよ。毎日『ありがてぇ』って気持ちで取り組め。そうすりゃ自然とやる意味なんざついてくる。」
最後に「楽しいですか?」
A「・・・・・・」
やっと折り返しまでティッシュをつめました。
まだまだマシーンになる必要があるようです。
でも、ありがてぇな~。
(残り800個)