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サングラスが似合わない

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サングラスが似合わない。

これはずっと私の中でコンプレックスだった。

過去形ではなく、今でもコンプレックスだ。

思い起こせば高校生の頃。

当時から釣りが趣味でたまに行っていたのだが、ある日『偏光サングラス』という存在を知った。

なんでも、それをかければ水の中の魚が丸見えになるらしい。

魚がいる場所さえわかればこっちのもの。鼻先に餌を落としてやれば簡単に釣れる。

なるほど、釣り番組でいつもプロの人たちがサングラスをかけているのはそんなマジックが隠されていたのか。そりゃ釣れるはずだ。

思春期の私は小狡い大人に辟易しながらも、私もその恩恵にはあずかりたいと想い、その足で釣り道具屋へ向かった。

なるほど、普段はスルーしてしまっていたが、確かにサングラスのところに『偏光』と書いてある。サングラスはカッコつけたい奴が身につけるものと偏見の目でみていた自分が恥ずかしい。

さて、爆釣にむけてどのサングラスにするか。

けっこう高いのもある。

迷っていると、真面目そうな女性店員さんが近づいてきた。

「偏光サングラス、お探しですか?」

店員さんはとても丁寧に偏光サングラスとは何かを教えてくれた。そして値段によっての違いも詳しく説明してくれた。

 

とはいえ、高校生の私の懐事情はある程度制限があり、自ずと選択肢も狭まった。候補には3つくらい残っていたと記憶している。

 

では早速、と試着した。

そして「どうですか?」という感じで女性店員に振り返った。

その瞬間、

「ぶぷっ!」という空気が漏れるのを口でなんとか抑える音を出して、女性店員が私から顔を背け、真っ赤な顔を下に向けて肩を震わせ始めた。

耳まで真っ赤だ。

私は状況が把握できず、さらに女性店員に顔を近づけて、「どうですか?」という感じで眉を釣り上げながら女性店員を見た。

女性はたまらず「くっぐーーー!!」と異音を出して噴き出し、真っ赤な目を私に向けながら、「ちょっと、笑わせないでくださいよーwww」と言った。

いたって真面目にサングラスをかけてみただけの私は、そのコメントが最初理解できなかった。明日の大漁を夢見て訪れた釣具屋で、青年の夢はみごとに打ち砕かれた。

私はサングラスが絶望的に似合わなかったのだ。

しかも私はその事実を思春期真っ盛りの時分に知ってしまった。

真面目な人を噴き出させるほどの破壊力のある私の『サングラス似合わない度』は、この低い鼻と細い目、目から離れた眉毛に原因があると後に知った。

ようするに、アジア人は基本的にサングラスが似合わないらしい。(私からしたら似合う人が多いけど)

先日プリズンブレイクを見ていて、誠に失礼ながら、レジー・リーさんに若干のシンパシーを感じた。

かくして私は、どんなに日差しが眩しくとも、どんなに水中の魚がみたくとも、サングラスをしないように生きている。

私に似合うサングラスを開発できたら、きっとそのサングラスメーカーさんはサングラス界を制覇できるだろう。

技術の進歩を待つことにしよう。

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