ちょっとさかのぼること年末。

巷はクリスマスやハッピーニューイヤーやら浮かれだす。

私もこれらのイベントには積極的に参加する方だが、あまり年末が好きではない。

なぜか?

私は年末、いつも不運な目に遭う。

なぜ?

私が聞きたい。

私の中で、これは「年末の呪い」ということで処理をしている。

だから私は年末になると、極力その息を潜め、ダンゴムシのように生活するように心がけている。

年末の呪いに気づいたのは中学校2年のときだ。

その時の年末、私は人生で初めての家出をした。家で家族と大喧嘩をしたのだ。

今で言う中2病と言えばそれまでだが、床屋に行く行かないで家族とモメ、父親と殴り合いの喧嘩となり、なんやかんやで家出をした。

まさに犬も食わないような争いから1年後、今度は中学校の体育教師に学校にコーラを持ち込んだのがバレ、寒空の下、校庭を100周走らさせるハメになった。

高1の年末は、呪いを祓うためにお参りに行った浅草の浅草寺で、おみくじに割り込みしてきた輩と喧嘩になった。

高2の年末は苦労してバイトして買った新車の原付が盗まれた。

高3の年末は右折してきた運送屋のバンに、またしても苦労して手に入れた新車の原付と共に吹っ飛ばされた。(原付全損)

その後も年末の呪いは続き、果ては命の危険が迫るほどまでその呪いは強くなった。

そこで私が身につけた処世術は、『とにかく大人しくすること』

目立たず、騒がず。どこにも行かず。

深海に潜むダイオウグソクムシの如く。

勘違いしてもらっては困るのだが、ダイオウオジサンになったところで、年末の呪いが避けられる訳ではない。

被害を最小限にするだけなのだ。

前は原付ごと盗まれていたが、処世術のおかげで前輪が盗まれるだけになったり、父親とは電話越しに口喧嘩をするだけになった。

昨年までの数年間は、そんな感じで被害を最小限に食い止めていた。

しかし、今年は調子にのった。

私は調子にのってしまった。

そして左腕を骨折した。

それでもまだ控えめに生活していたので、何とか利き腕ではなく、左になったのが幸いだ。

年末の忙しい時期に、左腕前腕を骨折してしまった。

年末の呪いは健在だった。

やっとギブスもとれ、リハビリも始めている。
今年の年末こそ、何もないことを望む。