どうぶつの森で足りない昆虫の推察をするため、昆虫図鑑を買った。
家族で協議した結果、残りは恐らくオオクワガタだろうという結論になった。いまオオクワガタの生態について調べている。
そんなきっかけで買った図鑑だったが、中にはDVDが付いており、昆虫の生態について面白おかしく、大人も子供も楽しめる説明が入った映像特典が用意されている。
私もついハマって観てしまったのだが、ある1匹のクモの切なすぎる人生、いや、クモ生を観て切なくなってしまった。
彼である
日本名『クジャクグモ』
オスは背中にそれはそれは美しい、孔雀のような模様が入っており、たいへん華やかなクモに見える。
しかし、このオスがメスをゲットするための手段が切なすぎる。
彼らはメスを見つけると、メスの前でパントマイムみたいな踊りを披露する。手をあげてみたり、左右に動いてみたり、孔雀のお尻をフリフリしてみたり。
もし、メスがその踊りが気に入らなかった場合、
彼らは食べられる。
だから超必死に踊る。
ナレーションによると、止まってしまうと評点が下がるらしく、止まることなく踊り続けるらしい。
彼らは必死にメスの前で踊る。
お尻フリフリ
手をあげて下げて
左右にチョコチョコ動いて
必死である。
文字通り死ぬからね。
明るく子供が聞きやすい声で解説するナレーションの人が、「彼らはメスが気に入らないと食べられてしまうので〜す♪」と解説する声を聞いてちょっと恐怖すら感じた。
同じオスとして、切ない。
もし今この日記を読んでいるオスの方がいたら、ぜひ彼らの命をかけたダンスを見てあげてほしい。
命をかけているのに、動きがコミカルなのがまた泣かせる。本当にクジャクグモ諸君には申し訳ないが、泣かせると同時に少し笑ってしまう。
今日もどこかでクジャクグモのオスが食べられているのだろうか?夜通し踊っているのだろうか?
生まれ変わってもクジャクグモだけは勘弁してほしいと思った、38歳の夏でした。